三野農園

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忘れがちになる、湧水のありがたさ。

羊蹄山からの贈り物。おいしい水道水。

最近でこそ慣れたが、コンビニに行くと水が売っているという事に最初はとても違和感があった。「蛇口ひねったら水出るじゃん」真狩村で生まれ育った人間には「水を買う」という行為が信じられなかった。
子供のころはさらさら気にも留めたことのない水の存在だが大人になるにつれ、地元を離れた時や、村外の人との交流の中で、いかに環境に恵まれた土地に暮らしているという事に気づかされた。都会から来る人は口をそろえて「水うまいね~」って言う。ただの水道水である。私から見れば「へぇ~そうなんですね」程度の感想しか持てないが、そうらしい。
炊事、洗濯、風呂、トイレ、農業用水と私たちの生活にはあって当然な水であるが、住民がこれだけ豊富に、そしてミネラルたっぷりの美味しい水を頂けるのは全て羊蹄山の恩恵を受けているからである。 羊蹄山に降った雨や雪解け水は溶岩や火山灰に浸み込み、地中を流れる際にきれいにろ過されていく。その間、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分を吸収し、標高250m付近で数十年と言う歳月を経て地表に流れ出てくる。

これが羊蹄山の湧水のメカニズム。真狩村のみならず羊蹄山麓の街はこの湧水を水源としており、近隣の京極町の吹き出し湧水は日本の名水100選にも選ばれている。1日に湧き出る水は30万トンと言われており、その豊富な水量に加え一年を通して平均6.8℃のほぼ一定した水温も「おいしい水」の要因となっているようだ。さすがにその湧水がそのまま水道水という訳にはいかないがそれでも蛇口をひねれば年中冷たい水が頂ける。

年中しゃっこい水が飲める三野家の水道水。

真狩のカントリーサイン羊蹄山。

水がもたらす豊かな街

夏の公園では水車から湧水を汲むことができます。

美味しい湧水をつかうお豆腐屋さん。

羊蹄山の湧水といえば京極町のふきだし公園が有名だが、羊蹄山を挟んでほぼ裏側に位置するここ真狩村では羊蹄自然公園の入り口付近でその湧水が楽しめる。そこでは羊蹄の水が湧き放題、汲み放題状態のため連日、水を汲みに来る人で賑わっている。
中には1時間、2時間かけて遠方から足を運んでくる方もいて、それだけの魅力があるのだと感じずにはいられない。我が家のお客さんの中でも定期的に水を汲みに来る人や、「コーヒーとか料理も味が違うんだよね~」っていう人がいたり、初対面の人でも真狩の水を知ってたりすると話しのネタになったりもする。
妻が嫁いできた頃も「水道の水がおいしい!」ってよく言ってたっけ。いまだに毎朝コップ一杯の水で一日が始まる。「もっと水飲みなよぉ」とよく言われるが相変わらず「あぁ、はぁ」くらいの返答しかせず、もっとありがたみを感じないといけないのかなとちょっと反省するこの頃。この地が開拓され豊かな暮らしや、豊富な農産物、有名レストランができたのも、もとをたどればこの湧水がもたらす自然環境があったからと言っても言い過ぎではないと思う。

おいしい水があって当たり前の僕らの生活。日々の事だからそのありがたさを忘れがちになるが命の支えのみならず、人と人のつながりや心も豊かにしている大地の恵みであることを頭のどこかにいつも置いておきたい。

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